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EXPRESSWAY PRIDE #01 道路建設事業

東京外かく環状道路建設プロジェクト

この国を動かす、
新たな流れを
生み出す誇り。

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半世紀以上にわたり、いくつもの開通を重ねながら、高速道路は人々の暮らしや物流を支える大動脈へと成長してきた。
そして今、建設工事が行われている道路のひとつが、東京外かく環状道路(外環道)だ。
都心から約15km圏内を環状に走り、放射状に伸びる9つもの路線を結ぶ外環道。
首都圏の交通をダイナミックに変えることで、人と人を、街と街を、この国の経済を、もっと力強くつないでいく。
この道の完成には、そんな大きな期待が込められている。

  • 事務職

    中村 紗和子 Sawako Nakamura

    関東支社 東京外環工事事務所
    用地第二課 
    2012年入社
    法学部 法学科 卒

  • 土木職

    山﨑 康平 Kohei Yamazaki

    関東支社 東京外環工事事務所
    外環トンネル北工事区 
    2015年入社
    工学院 北方圏環境政策工学専攻 修了

  • 施設職

    工藤 浩平 Kohei Kudo

    関東支社 建設事業部 施設建設チーム
    2012年入社
    基礎工学研究科 材料工学専攻 修了

道路建設事業の流れ

Sawako
Nakamura
関東支社において、千葉工事事務所、
管理事業部、建設事業部を経て、
現在の部署に。

用地取得は、
いかに地域の方々との
信頼関係を築けるか。

東京外かく環状道路(通称「外環」)は、首都圏の渋滞緩和などを目的として計画された、都心から半径約15kmのエリアを結ぶ延長約85kmの高規格幹線道路。NEXCO東日本が国土交通省とNEXCO中日本と共同で進めている超巨大プロジェクトである。完成すれば、食品の流通や農産物の輸送、空港へのアクセスなどにおいて大幅な改善が見込まれており、絶大な経済効果が予想されている。関越道と連絡する大泉ジャンクション(JCT)~高谷JCT間の約49kmはすでに開通済みで、現在は関越道~東名高速間の約16km区間の工事が進行中だ。
 工事中の区間は、住宅密集地である練馬区、杉並区、武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区にあたるため、地上への影響を考慮し、地下41m以上または支持地盤上面から10m以上の深さに道路トンネルを建設する。この大深度地下方式にすることで、建設予定地の上に建つすべての住居に立ち退きをお願いする必要はなくなった。
「建設予定地の上に住んでいる方でも、大深度地下使用部にお住まいの方にはそのまま生活を営んでいただけます。ただ、だからといって、用地取得をまったくしなくてもいいわけではありません」
そう語るのは、東京外環工事事務所の用地第二課に所属する中村紗和子。本線トンネルは大深部を通っていても、インターチェンジ(IC)やJCTは地上につくられるため、その区域に関しては用地取得をしなければならないためだ。またトンネル部分に関しても、浅い部分(浅深度部)は地下の利用が制限されるため、ICやJCTから本線に至る合流部(地中拡幅部)などについては、土地所有者と「区分地上権」について交渉する必要がある。 「区分地上権とは、土地の地下において、トンネル構造部の上下左右に一定の範囲を定め、その範囲内を使用するために設定される権利です。私は、該当する土地を所有する方々に区分地上権の設定をお願いし、権利設定に伴う補償契約に向けた交渉を担当しています」
 中村がかつて所属していた千葉工事事務所での用地取得業務では、区分地上権についての補償契約はほとんどなく、所有権移転に関する契約がおもだった。とはいえ、住宅地を通過する高速道路であったため、前任の先輩たちも地権者の方への説明や交渉に時間をかけ、誠実に対応を重ねてきた。住宅地での用地取得は根気が必要であることはわかっていた。しかし、今回の区間では、住宅密集地での交渉が必要となるだけでなく、地上の用地を取得することなく土地所有者が住む地下に構造物を建設することになるため、区分地上権の設定という特殊で多くの調整を要する手続きも必要となってくる。
「住んでいる家の地下に高速道路が通ることに不安を覚える方々も多いです。そういった場合に、事業内容や工事内容についてご説明し、事業にご協力いただくことが私に課せられている業務です。区分地上権の設定については、土地に銀行の抵当権が付いている場合、手続きが煩雑になることもあります。その場合も、銀行の担当の方と調整し、土地所有者の方に手続き方法やご提出いただく書類をわかりやすくご案内したり、スケジュールを調整し銀行までお越しいただく回数が少なくなるよう最大限工夫しています」と中村。その丁寧な口調からは、確固とした意志を感じる。
 電話があれば事細かに説明をし、不安がある方のもとには足しげく通う。説明用の資料は土地所有者ごとに作成し、仕事や予定の合間を縫って手続きに協力していただける方々の負担を軽減するよう努力する。そして、専門的な工事方法でも「モグラのようにして掘り進むんですよ」と、自分の言葉でより伝わりやすいよう説明するのが彼女のモットーだ。「自分が携わった場所が高速道路になって多くの人を支えていくのは本当に感慨深いんです」と中村は業務のやりがいを語る。相手に寄り添い、信頼関係を築き上げることなしには、道路をつないでいくことはできない。

大きな経済効果が期待される外環道
Kohei
Yamazaki
関東支社 東京外環工事事務所において、
工務課、技術課、外環トンネル北工事区を歴任している。

40m以深の地下で
動き出した、
日本最大の巨大シールド。

地中をマシンでモグラのようにして掘り進むシールド工法は、頑丈な鋼鉄製のシールドに覆われた円筒形の掘削機「シールドマシン」で地中を掘り進めることでトンネルを構築する方法である。マシン前方のカッターヘッドでトンネルを掘り進めると同時に、エレクターと呼ばれる部分でトンネルの壁となるセグメントを組み立てていく。マシンの内部は密閉された空間になっており、かつトンネルを掘り進めながら構築する壁面も地下水の流入を防ぐ構造となっているため、施工後はもちろん施工中も地下水への影響が少ないのが特徴だ。
「シールドマシンが地中を掘り進むと、当然ながら外に運び出すべき土砂が大量に出ることになります。その土砂を運び出すための長距離ベルトコンベヤの設置なども業務にあたります」
そう話すのは、東京外環工事事務所の土木職・山﨑だ。用地取得が完了したとしても、すぐさま工事が始められるわけではない。当然ながら、さまざまな下準備が必要になってくる。山﨑は2017年7月から、外環道の本線トンネル(南行)大泉南工事の現場において、シールドマシンが地中を掘り進むまでの多彩な業務に携わっている。
「シールドマシンの組み立て作業はもちろん、マシンを動かすための後続設備の施工や、シールド掘進時の土砂搬出用ベルトコンベヤの設置、その土砂を仮置きする場所の整備なども行わなくてはなりません。また、マシンの進路の妨げとなる杭や管などの撤去も発進準備工事に含まれてきます」

シールドマシンを見上げる山﨑

 実際に工事が始まるまでの計画を説明用資料にまとめ、社内外と調整を図るのも山﨑の役目だ。資料をつくるには、例えば地中の埋設物がどこに位置するのか、各関係機関に足を運んで調査、調整をしなければならない。 「調査に難色を示されることもありますが、そこは丁寧に工事の説明を重ねていき、信頼を得て実際にどうなっているのかを見せていただく。その上で、水道管やガス管がどの位置にあるかを調べ、工事への影響があるのか、あるのであれば程度はどうか、などを解析していきます。仮にシールドが地下構造物と近接する可能性があると、その構造物を管理する機関に行き、その解析結果を示して説明をしなければなりません」
 また、かつて山﨑は、工事による家屋への影響を調査するため、道路計画予定地の上に建つ家を訪ね歩き、数千軒もの家屋状態を調べたことがある。これも工事に向けた大切な下準備だった。
「発進準備工事のためのいろいろな業務に携わらせていただきましたが、苦労したことも多くあります。もっと土質や構造物についての知識を持っていれば協議や説明がよりスムーズにできたのでは?という反省もありますね。ただ、工事に向けての準備段階については、とりあえず一区切りついたところ。無事にシールドの発進式を迎えることができ、ホッとしているところです」と彼は、充実感をにじませた。
 2019年1月26日、石井啓一国土交通大臣や小池百合子東京都知事ら約200名の参列者のもと、シールドマシン発進式が東京の練馬区大泉町で行われた。「グリルド」という愛称が付けられた国内最大の直径16.1mのシールドマシンは、石井国交相や小池都知事らによりスイッチが押され、ゆっくりと動き出した。「グリルド」は、武蔵野市の井ノ頭通り付近までの区間約7kmを掘り進む。

国内最大の大きさを誇るシールドマシン
Kohei
Kudo
入社後、三郷管理事務所、帯広管理事務所、水戸工事事務所を経て、現在の部署に。

未来基準の
最先端の安全を、
大深度のトンネルへ。

外環道建設プロジェクトは、かつてないほどの大深度のトンネル区間の建設事業だ。地下40m以上の深さに建設するだけに、換気設備や防災設備も従来とは違ったものが求められる。関東支社の施設建設チームに所属する工藤の苦心もそこにあった。
「現在は、トンネル内の換気設備や防災設備等の調査・設計業務をおもに担当しています。具体的には、ジェットファンという換気設備や、防災設備の火災検知器、消火栓、水噴霧設備の仕様、設置位置、設置方法などです。必要な設備規模を勘案した上で検討を進めています」
 設置する設備の数は、これまでのトンネル事業にないほどに膨大なもの。その上、大深度でも安全・安心な環境を提供するべく、新技術の導入なども含めてメーカーなどと何度も交渉を重ねていかなければならなかった。
「先の開通を見据えて、設計段階から最新技術を取り込んでいくことを考える必要があります。現在、NEXCO東日本で決められている仕様よりもより安全・安心なものにしなければ、今までにないほど深い地中で事故や火災などが発生した場合に対応が難しくなってしまう。お客さまの安全にかかわることなので、ここは絶対に妥協できないところ。NEXCO東日本の理想とすることと、現在採用できる現実的な技術とのすり合わせをするのが自分の役割です」

トンネル内の巨大換気設備

 ただし、設備の仕様について、NEXCO東日本が単独で決めることはできない。共同してプロジェクトにあたるNEXCO中日本とも調整する必要があった。いわゆる「事業調整」と呼ばれるものだ。 「外環道建設ではトンネルを2本つくっています。1本をNEXCO東日本、もう1本をNEXCO中日本が担当しているのですが、設備仕様は2社で調整しています。設備というのは制御する基準があるため、それをどうするかを詰めないと、設備そのものが満足に稼働しない場合がある。そこで、事業調整が必要になるのです」
 新技術を採用するにしても、いつまでに完成させれば外環道に適用できるのか、コスト面ではどうなるのかについても設備ごとに考えなければならない。
「例えば、火災が起きた時に延焼を防ぐために設置する水噴霧設備ひとつとっても、貯水設備の規模はどうするのか、どこにつくるのかなどを考えます。雨水を備蓄しておくのか、それとも水道水を使うのかという検討もあり、そうなれば当然ながらコスト面についても設計の中で考える必要がある。設備を取り付ける際には、設置スペースが必要となることから設置位置や大きさを事前に他部署に説明しなければなりません」
 こうしたことを関係各所に説明しながら詰めていく業務だけに、知識も根気も必要になってくる。ただ、工藤は「仕事が楽しい」と笑顔を見せる。
「こんな大規模プロジェクトにかかわれるのは幸せなこと。これまでにないほどの設備が設置されるために、施工業者の方々の作業スペースをどうするかなど、今後も調整しなければならないことは数多くありますが、自分を含めて、多くの人がそれぞれの専門分野を活かしながらひとつの目的に向かって取り組んでいる。人と人のチカラがつながって巨大プロジェクトが動いていくんだということを、今まさに実感できています」

MESSAGE 学生のみなさんへ

  • 事務職

    みんなで協力してひとつのことに取り組める、協調性のある人が向いていると思います。

  • 土木職

    ものづくりが好きな人、大きなプロジェクトを手がけてみたい人、待ってます。

  • 施設職

    迷うことがあっても、最終的に決断するのは自分。ブレない軸を持ってみてください。