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EXPRESSWAY PRIDE #02 道路管理事業

雪氷対策・防災危機管理

厳しい自然のなかで、
命をつなぐ道を
守ることへの誇り。

日本有数の豪雪地帯をいくつも抱えるNEXCO東日本管内では、道路管理業務は、厳しい自然環境下に置かれることも少なくない。
それでも高速道路は、安全な交通を止めるわけにはいかない。
大雪の日も、地域の暮らしを支えるために。
災害時には、緊急車両や救援物資を被災地へつなぐために。
長年培ってきた知見と経験、日頃から磨き上げたチームワーク、
そして何より強い使命感で、私たちは「命の道」を守り続ける。

  • 事務職

    平岩 萌絵 Moe Hiraiwa

    北海道支社 札幌管理事務所
    2017年入社
    文学部 人文社会学科 卒

  • 土木職

    石澤 佑介 Yusuke Ishizawa

    本社 管理事業本部 防災・危機管理チーム
    2009年入社
    工学研究科 地球総合工学専攻 修了

  • 施設職

    大林 泰己 Taiki Obayashi

    新潟支社 湯沢管理事務所
    2017年入社
    工学府 機械システム工学専攻 修了

防災業務の概要

Moe
Hiraiwa
入社後に、札幌管理事務所に配属。

道路管理担当を経て、
現在は総務・経理担当。

地震発生。
職種の垣根を越えて、
全員が一丸となる。

2018年9月6日午前3時7分、北海道胆振地方を震源とする強い地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュードは 6.7で、厚真町では最大震度7が観測された。この地震により火力発電所が停止し、北海道全域で停電が起こった。高速道路では、道東道 追分町インターチェンジ(IC)で最大震度6弱を観測し、道央道、道東道、札樽道で合わせて約360kmの区間で通行止めが実施された。
 NEXCO東日本には、災害時に社員で構築する緊急連絡体制がある。札幌管理事務所で総務・経理を担当している平岩は、自宅で連絡を受け、街灯や信号機の灯りもない中、慎重に事務所へと車を走らせた。
「自宅マンションの電気ももちろん消えていましたが、こうした災害時にこそ現場や事務所に駆けつけなければいけないのが私たちの使命です。道路被害の大きかった札幌市清田区をどうにか通り抜け、私が管理事務所へ着いた時には、すでに多くの社員が出社して地震後の対応にあたっていました」
 当然ながら、管理事務所内は騒然としていた。自家発電装置につながっている一部の設備は動いていたが、PCやコピー機、電話も非常用のもの以外は使用できなかった。

後尾警戒の訓練をする平岩

「総務担当としては、社員の災害復旧活動が決して滞ることがないよう、後方支援を行うのが最大のミッションでした。自分の立場で何ができるかを考え、起動しない電化製品の復旧の他、食料品などの緊急物資の補給、ガソリンの確保などを他の総務担当と協力して行いました」
平岩が特に急務と感じたのが、いわゆる“黄パト”と呼ばれる巡回車への給油だ。黄パトが動かなければ、現場へたどり着けず、事故処理や障害物除去などの任務ができなくなってしまう。ところが、緊急指定のガソリンスタンドですら停電のために営業を停止していた。
「そこで、そのガソリンスタンドまで徒歩で向かい、事業主の方に直談判しました。なんとか黄パトを動かすガソリンを分けてほしいとお願いして、手作業で給油をしてもらうことができたんです」
 また彼女は、こうした総務担当としての行動以外にも、多くの業務に積極的に取り組んだ。「総務担当である以前に、自分は管理事務所の一員。道路設備の復旧のために、できることは何でもやる」という思いがあった。地震発生当夜には自ら志願して、夕張で光ケーブル断線復旧現場の後尾警戒(一般車両に向けた追突防止のための注意喚起)にあたり、上司と交代しながら約5時間、灯りがほとんどない現場で旗を振った。

交通管理隊とともに定期的に訓練を行う

「自分の役割を全うした上で、手が空いた時には職種や役職の垣根を越えて、それぞれが臨機応変に動く。事務所全体がそういう雰囲気になっていたことで、この緊急時を乗り越えられたのだと思います。グループ会社も含め、事務所全体がひとつのチームなんだ、と改めて感じられた経験でしたね」
 地震発生5時間後には、全区間で緊急車両の通行が確保され、14時間後の6日午後5時過ぎにはすべての通行止めが解除されている。そして翌7日には、IC閉鎖も完全に解除された。段差解消などの復旧作業が迅速に行われたのも、「チーム」全員が自分にできることを考え、強い使命感を持って速やかに実行したからだろう。自分が頑張ったことよりも、一丸となって頑張れる事務所に所属していることが平岩にとって何よりの誇りだ。

Yusuke
Ishizawa
いわき工事事務所、水戸管理事務所、新潟支社、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会への研修出向を経て、現在の部署に。

長年の経験値が
すべて積み重ねられた、
危機管理体制。

東日本大震災で被害を受けた高速道路

東日本大震災や北海道胆振東部地震などの災害時における、NEXCO東日本の迅速な対応については、報道やSNSでも称賛する声が多く聞かれた。本社 防災・危機管理チームの石澤は、「災害時には、一致団結して対応に取り組むという社内風土があります。これはNEXCO東日本の大きな強みだと言えるでしょう」と語る。その強みに輪郭を与え、行動の拠り所となっているのが、社内で共有されている防災に関しての各種規則だ。これらを策定するのが、防災・危機管理チームである。
 例えば「防災体制の構築を要する雨量や降雪量などの基準策定や、体制構築時にはどのように人員配置をするのか」などといった、防災にかかわるルールづくりの他、防災訓練や研修の企画・運営を通じて、そのルールを社員一人ひとりに浸透、定着させていく役割を担う。また、NEXCO中日本やNEXCO西日本といった他の高速道路会社との意見交換や調整、そこでまとめられた対策内容についての国や自治体への報告業務も担当する。
「当社は日本道路公団時代から、災害が起きる度に、その対応の検証や社内共有を重ねてきました。そうして蓄積されたノウハウの上に現在のNEXCO東日本があるわけです。近年の災害時における復旧に対して評価をいただいているのも、“いざとなったら何をすべきか”ということが社員に浸透していたからだと思います」

 NEXCO東日本管内で災害や雪害があった場合、どう対応したのかを各支社とともに取りまとめを行い、その内容をデータベース化した上で共有を図るなど、次の対応へと活かしていく。北海道胆振東部地震で高速道路にさほど被害が出なかったのは、強い揺れが局地的であったこともあるが、阪神・淡路大震災以降に進んだ耐震化対策も理由として挙げられるだろう。また、市中が停電の中、迅速な復旧ができたのも、東日本大震災以降に自家発電設備の整備を進めていたからだ。このように、度重なる検証とその上に立脚した教訓が、NEXCO東日本の危機管理体制を強固なものにしてきた。これは社会インフラの安全を預かる企業にとって、何物にも代えられない財産といえる。
 しかしながら、防災及び危機管理には“これをやったら終わり”というゴールがない。あくまでも事象ごとに臨機応変に対応していかなければならないし、その度にまた新たな課題が浮かび上がってくることもある。「答えがないという部分が、難しいところでもあり、自分のやりがいにもなっている」と石澤は、真剣な面持ちで答えた。彼はこれまで土木技術者として蓄積してきた経験も活かし、高速道路の防災面での機能をさらに向上させようと取り組んでいる。

自衛隊や医療チームと共同で行う防災訓練

「東日本大震災の時、高速道路が結果的に津波の防波堤の役割を果たしたケースがありました。このことをヒントに、高速道路の盛り土に階段を整備して避難場所として利用できるようにするという対策も実施しています。さらに、災害時に自衛隊や警察、消防が進出拠点として活用できるよう、サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)における自家発電設備や井戸の整備なども進めています。高速道路に求められる機能も時代とともに変化してきますから、その価値をより高められるように、社内はもちろん多様な機関と連携していければと思っています」

Taiki
Obayashi
入社後、施設職として湯沢管理事務所に
配属されて2年目にあたる。

豪雪地帯の真ん中で、
安全な交通を
守り続ける使命。

積雪時でも安全な交通を確保する
大林がSAに設置したモニター

NEXCO東日本の管轄区域は、その半分以上にあたる約6割が積雪を伴う寒冷地を通過している。それ故、雪氷対策は決して避けることのできない重要な任務であり、物流を大きく支えるこの国の大動脈である高速道路を雪の季節でも安心して通行できるようにしなければならない。
 大林が所属する湯沢管理事務所は、日本有数の豪雪地帯に位置する。そのため、まだ本格的に雪が降り始める前の11月から4月までの約半年間にわたり、雪への対応に追われることとなる。中でも、施設職である大林は次のような雪氷対策にあたっている。高速道路上にある気象観測設備や道路状況を確認するカメラなど、雪氷期間に使用頻度の高い設備がしっかりと機能するようにグループ会社と協働で維持管理を行う他、落雪対策として設備の上部にヒーターを取り付けるなど、雪が降る前から準備を怠らない。
「他にも、東京方面から新潟方面へ向かう方々への注意喚起のため、新潟各所の雪が降っている様子を映し出すためのモニターを先輩に手伝ってもらいながらSAに設置したことがありました」
東京方面から来るドライバーは、比較的事故を起こしやすい傾向があるそうだ。関越道の下り方面(東京方面→新潟方面)では、雪が降っていない地域を通行してくるため、意識が雪に向かいにくい。雪への対策をせずにそのまま関越トンネルを抜けると、事故に遭うリスクが増えてしまう。そこで大林は、下り線のSAにモニターを設置することにした。「埼玉や群馬では雪が降っていなくても、これから向かう新潟方面には雪が積もっているので注意が必要」という主旨の呼びかけとともに、道路状況のリアルタイムカメラ映像を映し出して注意を促した。

 さらに、施設職にとらわれない雪氷対策業務もある。約半年にわたる雪氷対策期間において、平常時はグループ会社が主体となり除雪作業を実施している。しかし、ひとたび豪雪の予報が発せられると、大林も対策本部の一員として作業にあたる。上長である班長の指示のもと、通行止め時の関係機関との連絡調整や道路情報板の操作も実施する。
「夜間に通行止めを実施することになると大変です。関係官庁や高速道路を利用される交通機関への連絡も必要ですし、現場に出る作業スタッフのために講じる措置も数多く発生します」
 現在は、班員として実務にあたっている大林だが、もちろん将来的には班長として雪氷対策の司令塔の役割を担うことになる。豪雪地帯で磨かれてきた技術やノウハウを受け継ぎ、より効率の良い装置の検討やコスト削減など試行錯誤を重ね、長大な関越トンネルもある湯沢管理事務所管内で雪氷以外にもさまざまな経験を積む大林。その日々を支えるのは、この地で得られた貴重な知見を、いつの日かグローバルなフィールドでも活かしていくという熱い想いだ。

MESSAGE 学生のみなさんへ

  • 事務職

    手を抜かずに考えて自ら出した答えであれば、決して後悔はしないはず。頑張ってください。

  • 土木職

    新しい赴任地や新しい業務といった環境を楽しめる人だと向いていると思います。

  • 施設職

    幅広い分野に携わるジェネラリストとして働きたい人に合っている会社です。